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「照柿」が文庫になった。感激しすぎて、さっさと読んでしまった。
もったいない
感想としては。とても読みやすくなりました。単行本のときは「??」な部分が多かったように記憶しています。(自分が読み切れてなかったのだが・・・) いろいろ考えさせられます。 それはやっぱりこの後の「レディ」を知っているからこその想いがあって、最初に「照柿」を読んだときと、今回とではまた読み方がぜんぜん違ったような気がします。しかしながらいまさら話の筋がどうのというのもなんなので・・・単行本から変わっている部分を出してみます。
感想はたぶん今からレディをもっかいよむので、その後にでもいろいろつらつら書きますけど(至福なのだな。高村さんの話を考頭でこねくりかえすというのは)
今回の文庫本での最大の違いは
義兄→元義兄 (表記) です
わたしはそれだけで大パニック。いや、あってるんだけど。どうしていきなり元がついたんだろう。合田さんの中での加納祐介の存在がちょこっと変わっているということなんでしょうか。っていうか喜代子との関係? いやそれであってるんだけど。 それに微妙に元義兄の性格が変わっているような。なんかさばけてるというか、聖人君主然としていたのに、普通の人間。 そしてなんといっても雄一郎が気づいている・・・・ レディで「なんだとう!?」とやっと気づいたのに、水戸で気づいてるよ、この男。うはああっ(大興奮) ←あほ
それから水戸でのお祈りがなくなっています。高村先生が仏教に帰依なさったそうなのですが、いきなり仏壇か・・・と。ではLJで合田はどこでバイオリンを弾くのか。最後の告解はどうなるのか。そのまえに城山も仏教になるんだろうか。日曜礼拝はどうなるの?とすでにもうLJで変わるべきであろうことが見えてきます。祐介の人格が変わったのは、宗教が変わったせいなのかしら。うーん。
あとはあれですよ、コピーの端の走り書きが変わってますね。
「某所より入手。問答無用。 君の罪を小生が代わりに負うことがかなうものなら」
が
「某所より入手。やるならもっとうまくやれ」
になっていた。うほう(T^T) なんだか兄が身近に近づいた気がしたよ。人間ぽい。正直いうと、単行本で読んだとき、どうしてこうなるのかがわからなかったんですよ。祐介はどうしたかったのか、いまいちわからなかった。それが ”やるならもっとうまくやれ” でなるほどな・・・と思ったわけです。まああれですよ、ロマンチックなのは単行本のほうなのですけれどもね
後最後の雄一郎告白シーン(これも当時は意味がわからなかった)も、万人にわかりやすい台詞へと変化しております。うむ。どちらかというと文庫のほうが読みやすく、わかりやすく、とっつきやすいものになっているような気がいたしましたが。なんだか昔読んだときよりも、ものすごい作品であったのだなあと実感したのでありました。
でも照柿っちゅーとドラマの妙なやつを思い出します。しかも話の内容がどうのというのは全然まったく覚えてないのに、祐介役の白竜さんが雄一郎の部屋にきて(本人もいたぞ!) 銀食器を磨いていたことを・・・・
銀食器・・・・(ますます変な話に思えたものでした)