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逃亡したい
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レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)

レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮文庫) レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)  



なんだか ストーリーは同じなのに、この読了感の違いはなんなんだろう。
明瞭になったなあという気もするし、もっと毒々しい なんかこう、すっきりしない
ものを腹に抱えてしまった感じもある。

今回の改稿で 悶絶しそうなところがたくさんありました。
前回照柿で「こいつ気づいてる」とおもったところがありましたが
今回はなんだかもう ここまではっきりさせられると
こっちも戸惑っちゃう・・・ というかんじでした。

特に衝撃だったのが 「(祐介の)眼球を食いたい」でしたね.... orz

本当に叫びそうになったもの。やばいよ、ほんと。

以下ネタばれです ストーリーにはあまり関係ありませんが。
改稿点をかいているのでご注意ください


その他、各々の慟哭シーンがなくなっておりました。
うん、まあなんか そのほうがこの後のつながりはすんなりと受け入れられる気がした。とくに雄一郎は、三好管理官の件での慟哭があって、最後には「もう考えるのに厭きた」というその変わり様 個人的に え??? だったので
文庫版のほうがすんなりとはいっていった。

逆に祐介の方は 「闘う」という台詞がものすごくきいてて
なんか性格変わったなあと。 でもこっちの祐介のほうが好きだ。

そして二人の宗教。 城山がクリスチャンだというのが変わっていなかったから、
どうするんだろうな?とおもってたけど、そのままでしたね。
でも最後、司祭さんがでてこなかったのでやっぱり 信仰心は薄れている感は
漂っている気がしますね。

単行本から変わっていないけど、城山の最後はやっぱり なんかこうもやもやして
しまうな。半田の扱いもそうだけど。 


全体的には単行本で読んだときよりも、テンポもよく、本当にこう 別格感の
漂う作品に仕上がっている気がしました。
いままでもそうだったけど、これからも かわらずに大切な大切な一作です。
多分また読みますよ。

むわわ。 でも このあとの祐介がなんで地検をやめちゃうのかが知りたいよう。

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